夜明け前
聞こえてくるのは風の音と潮騒、静かに流れる時。日本にいる時も月の動きに心奪われていた私ですが、ほぼ満月の月が海に映っている姿を見ると、不思議にスピリチュアルなものを感じました。波間に映りこまれる月の光に心を奪われ、深夜近くビーチに出てしまいました。
ハワイを離れる朝、いつもはやや遅く起きていた私達ですがちょっと早起きをして夜明けを待っていました。引き潮になった海岸はずいぶん沖まで歩いて行けそうです。真っ暗な空が、濃いブルーに変わり、突然ココ・ヘッドの上から夜明けの光が差してきました。ああ、こうして最後の日が始まると思うと何故か感動してしまいました。
早朝、岬の先端まで行って夜明けを待っていました。引いている波打ち際の岩をぼんやり見ていたら、蟹とか小さな魚とかたくさんいました。蟹の世界も小さな縄張りもあるようで、蟹同士威嚇しあっていたり…なかなか興味深いものでした。
朝日に照らされて光り始める椰子の木やビーチを見ていて、ああ、短い滞在もこれで終わりになるのかと、ちょっと哀しくなりましたが、帰国後数週間で新しい仕事が始まると思い、急に♪Mud Slide Slim and the Blue Horizon, Mud Slide I’m dependent on you….I’m letting the time go by letting the time go by….と口ずさんでいました。(James Taylor 1971)
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