冬の朝を駆け抜けていく姿を見送った時に季節の新しい顔と笑顔に出会う そして、気が付かないと通り過ぎてしまいそうな月齢3.38

自転車があまりにも素敵なので写真撮ってもいいですか?
そんな急に言われても困るようなことを信号待ちで横の女性に思わず尋ねてしまいました。その交差点の手前で私を追いついていった姿がとても美しかったので、追いついて信号待ちでの会話。

「その自転車があまりにも素敵なので写真撮ってもいいですか?」
「ええ、もちろん」
「ありがとう」
「こんな感じでいいですか?」
「では1枚だけ…こんな感じに撮れました。それにしてもいい自転車ですね」
「原宿のシングルスピードなんです。いま流行っているみたいです」
「シングルスピードですね(忘れないように復唱)」
「行ってみて下さい」
「うん」
「(信号が青になったので)じゃぁ」
「じゃぁ」

センスもいいし爽やかな笑顔とごく自然な雰囲気。何か冬の匂いがするような心地よさを反復している間に、風のように過ぎ去っていく後ろ姿をぼんやり眺めていました。一週間の疲れがピークになり、ペダルを漕ぐ足もどこか重い朝でしたが、とってもうれしくなって誰かに何かを伝えたくなった気分は、昨夜届いた「Mariya’s Songbook」を聴いていたからでしょうか。

気が付かないと通り過ぎてしまいそうな月齢3.38
今日の月の出入りは、月の出(9:08)月の入(20:09)とこよみのページから。よく考えたら、朝から月は出ていたんですね。望遠で見つめると欠けている部分も気をつけてみないと分からないほどうっすらと丸く光っているんですね。それも写らないか何度か試したんですがちょっと難しいようです。

そういえば、西新宿で見かけた大きなツリーも似たような、ごく自然な輝き。いいなぁ…と足を止めてしまいますね。


■SINGLE SPEED
http://www.singlespeed.co.jp