AMAZING GRACE 1972.1.13-14 幻のフィルムをようやく劇場で観ることができ魂が震えてしまった

テクニカルな問題
生前のアリサの不承認
シドニー・ポラックがカチンコを使わなかったために音と映像がシンクロできず中断。その後完成間近でアリサからの公開不承認。亡くなったあとに遺族と映画会社の交渉が実り限定公開。輸入盤Blu-rayで入手しようやく観ることができたのが今年の初め。ライノから出ていたオーバーダビングなし2日間完全版を愛聴していただけに感無量。そして、字幕付きで劇場で観たときには。歌詞にも字幕が付いていて曲の持っている背景すらもよく理解できて圧倒されてしまった。

鉄壁のバック(コーネル・デュプリー、チャック・レイニー、バーナード・パーディー、ケニー・ラバー、パンチョ・モラレス)がチューニングしてるところからゾクゾクして前のめり。アリサが登場して、「Whole Holy」を歌い始める途端に鳥肌。時折ユーモラスな話を交えて先導するジェイムズ・クリーブランド師。そのクリーブランド師が結成したサザン・カリフォルニア・コミュニティ聖歌隊、指揮をするアレクサンダー・ハミルトンの分厚いコーラスとコール・アンド・レスポンス。そして、緊張感がただならぬアリサは歌い出すと、会場が震え、それを受けたアリサが高まっていく。

初日の「You’ve Got a Friend」が「Precious Lord, Take My Hand」を交えていく部分、極めつけの「Amazing Grace」が圧巻だ。退場時の「My Sweet Lord」のコーネル・デュプリーのギターも聴き逃がせない。翌日はクリーブランド師が、もっとすごくなるよと告知していた「Never Grow Old」で極まってしまった。父のC.L.フランクリン師の愛情のこもったスピーチも素晴らしい。

客席に座っていたので無頼な姿を何度も観ることができたコーネル・デュプリーと違って、あまり写っていないチャック・レイニー、バーナード・パーディー、特にチャック・レイニーのベースがツボを得たベースの良さを改めて知った。

BUNKAMURAではわずか1週間(5/28-6/3)の上映は短すぎた。、秋ぐらいにはBlu-rayの国内版が出るのではないかと思っているけど、近いところでは柏キネマ旬報シアターで6/26〜7/9に上映されるので観に行いたいな。それまで、ライノの完全版を繰り返し聴いていたい(国内版は5/12に再発しているのでお早めに=解説・歌詞共に対訳付き)。

■1972.1.13
On Our Way
Whole Holy
What a Friend We Have in Jesus
How I Got Over
Precious Memories
You’ve Got a Friend / Precious Lord, Take My Hand
Amazing Grace
My Sweet Lord

■1972.1.14
Mary, Don’t You Weep
Climbing, Higher Mountains
Old Landmark
Never Grow Old

■アメイジング・グレイス
https://gaga.ne.jp/amazing-grace/

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