今年の音楽と映画

私の中に突然嵐のごとく
そう、本当に突然のこと。TVで何度か見かけたこともあり、その時はあまり気にしてなかったあいみょんが嵐のごとく心に深く刺さってしまうなんて。はじめはApple Musicぐらいで済ませようと思っていたが、本人のInstagramで8月にリリースされた『瞳に落ちるよレコード』を紹介している動画を見た瞬間、限定版をポチッ。11月の甲子園弾き語りコンサートのNHKドキュメントは食い入るように何度も見たり、それの独占配信(U-NEXT)も三回も見たり、遡ってインディーズ時代も含める他のアルバム全てを入手。おまけにファンクラブ『AIM』にも入会。本音満載のダイアリーを読んだり、来年4月から始まるツアーもファンクラブ先行予約したり。もぅ、すっかりハマってしまっている。こういうのって、森高以来、KARA・SNSD以来のことかもしれない。

というワケで、すでに200回以上聴いているこのアルバムが今年のベスト。達郎さんの11年ぶりの新譜『Softy』は懐古に流れず常に最新のサウンドを鳴らしているところが素晴らしく聴けば聴くほど新しい発見に溢れている。限定盤にはアコースティックライブが付いていて、これも力強い歌と演奏が楽しめる。あいみょんもそうだけど、アコギの持つドライブ〜グルーブ感が爽快だ。

ビートルズの『REVOLVER』はAI技術を駆使し各楽器やポーカルを一旦分離し再ミックスしたサウンドがとても新鮮で音の響きが素晴らしい。スタジオセッションはグループとしての音の輝きや前向きさに加えて、まるでスタジオにいるかのような臨場感にドキドキするほどだ。ビートルズ関連でいえば、ポールがアルファベット順に自作の曲についてコメント(+貴重な写真)をまとめた『Lyrics』は読み応えのある一冊。選ばれた曲をApple Musicのプレイリスト化し、聴きながら大事に読んでいた。

手作りのぬくもりがそこにあった
気持ちを高揚させる音楽にはとても価値があり僕はそれを作ることが好きだったメニューには
リリースした時から曲はみんなのものなんだ。各自自由に解釈してほしい。まさにこの曲をどう捉えるかは君の肩にかかっているのだ
どんな悲劇が起ころうととページをめくれるものさ

サルサは最新はプエルト・リコのラジオ局のヒットチャートを追いかけながらも、最近サルサに目覚めた友人にApple Musicプレイリスト(N.Y編プエルト・リコ編キューバ編)を作成。同時に自分自身のサルサ歴も振り返っていた。そのプレイリストにも欠かせない、パプロ・ミラネス、ラロ、アスキータの訃報には胸が苦しくなるばかりだった。そうした中で、Pete Perignonの「Uno X Uno」(ラモン・サンチェスがアレンジ)」はほんとうによく朝から晩まで聴いたものだ。アルバムはメジャーでしぶとく活躍しているマーク・アンソニーとFacebookで教えていただいたメキシコのナタリア・ラフォルカデは繰り返し聴いていた。

ウエス・アンダーソンの世界
待望の新作は映画館で二回配信で二回観たほど大好きな作品。何度もクスっとしながらもレア・セドゥの美しさに釘付けだった。今年は音楽関係の映画が多く、なかでもブライアン・ウィルソンの消えることのない音楽への創造意欲とどこかうつろ気な姿に心を打たれてしまった。一週間の間に最大級のIMAXで立て続けに観た『RRR』の圧倒的な映像と音響に心震えてしまった。

一昨日届いた中原仁さんの『ブラジリアン・ミュージック200』を読み始めている。こうしたアプローチがサルサにもあってもいいと思っているが、これはないものねだりなのだろうか。来春にはディランの『The Philosophy of Modern Song』が翻訳されるので、これを楽しみに待っていようと思う。

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