NOV.さんがまるでいるような気配
とても居心地のいいカフェ。こういうところで昼前からのんびりするなんて久し振り。店内の数えきれないほどの本に囲まれてのコーヒーは格別。そして、矢吹さんの絵画が飾られ(奥の展示室にはまとめられて) 色々と振り返ることができるなんて幸せな気分。ここにも書いたけど、矢吹さんとの出会いはニュー・ミュージック・マガジン。エージさんが紹介してくれた音楽には決まって矢吹さんの表紙があったりして、当時仙台に住んでいた高校生には貴重な情報源だった。
絵画個々の写真撮影はNGだけど全体ならばOKをいただき数枚を撮影。初めて見る原画の力強さや細かいニュアンスをまじかで見ると感銘を受けてしまった。お店が込み始めてくると、矢吹さんゆかりの人たちも集まり始め、脇で「NOV.さんがね..」とか「矢吹さんの絵って..」とか会話が聞こえてきてほんわかした雰囲気。日程が合わなくて親友達とこうして一緒に来れなくて残念。
帰りには、関係の深かった方々のコメントが入ったパンフレット、「矢吹申彦音楽図解 nov.music magazine」(2016年)、「画報猫づくし」(2005年)(共にお安くなっていた)を購入。「音楽図解〜」は当時のロゴそのままの表紙がうれしくてページをめくるとマガジンの表紙と数々のジャケットの原画が多く紹介されていて音楽図鑑そのものの構成。「猫~」は59匹の猫の物語がいっぱい。
和田誠さん(1936-2019)、水丸さん(1942-2014)、要助さん(1944-2019)、NOV.さん(1944-2022)、大好きな人たちが次々と亡くなるのは悲しいが、作品が手元にあるので寂しくない。それはエージさんがパンフレットに書かれていたように「描いてきた絵は、音楽との関りを抜きに語れない」からなのだろうから。
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