Perfume COSTUME MUSEUM FINAL EDITION@そごう美術館

たくさんの挑戦、喜び、希望や願いなどと共に
いつも3人と共にあったのが華麗できらびやかな衣装。いくつも舞台と共に闘ってきたその戦闘服と最後に語られているが、アミューズアーカイブに保存されている衣装をまとまって見ていると、頭の中に音楽が鳴り始めてくる。衣装を超えた何かがそこに揺れ、手の動き、表情すらも蘇る。

時系列に並べられた「COSTUME BOOK 2005-2020」が出版されたのがメジャーデビュー15年目の2020年。服飾専門誌装苑らしく素材や技法まで掘り下げた解説を何度も読みながら、実際に見ることを長い間待ち望んでいた。

2023年兵庫県立美術館で開始された「COSTUME MUSEUM」がそごう美術館でファイナルとなると知って、早速予約し数年ぶりのィヨコハマへ。展示は時系列ではなくテーマ別。母親たちが既製品を手作りで加工したものから、徐々にオリジナル化していく流れや、素材の変化も手に取るように見えてきてPerfumeの歴史を一気に感じることもできた。特に興味深かったが、検討資料書、型紙、制作仕様書。かわいらしさや、エッジの鋭さも、こうして出来上がってきたのだと感銘を受けてしまった。

最後の最後は撮影許可が出ている「ネビュラロマンス” Episode TOKYO DOME」のフワフワの衣装に感動。その衣装の一つ前の衣装も素敵だったので、もう一度目にして見たい。来年の1/12まで開催なので行かなくちゃ。それまでに、会場で手に出来たパンフレットもじっくり再読しておこう。

帰ってから、クリップ集1&2をざっと見て、限定版に付いていたメンバーコメンタリーも見てしまった。特に個人的に好きなのは、「ねぇ」(フィンランドのMarimekkoのカットソーにキュートな帽子 2010)、「スパイス」(ジャケット写真)。かしゆかの言葉《衣装を着ることでPerfumeのステージに立つ私になれる》が力強い。これから、過去のライブ映像も見ておかなくては。