音楽航海日誌 Music Log Book 荻原和也 世界中の音楽を知る旅はどこまでも続いている

きっかけは荻原和也さんのBLOG
サルサを扱っていたレコードショップについてBLOGを書いていたときに、中目黒〜恵比寿にあったディスコ・マニアについて思い出しながら検索していたときに荻原和也さんのBLOGを発見。サルサを知った頃に頻繁に私も訪ねた店の様子やオーナーの永田さんのことなど丁寧な記述につい懐かしくなってしまった。そして、芽瑠璃堂、メロディハウス、(今年になってからは)パイドパイパーハウス、ジョージアも紹介されていて、うぁ私と同じところを徘徊していたんだなぁ、と妙に親近感を覚えていた。

音楽航海はこれからも続く
そのBLOGは2日に1回の更新されていて、10年分を地域別に編集し直したのがこの本。日本から出港し、西回り(アジア・中東・ヨーロッパ・北米)〜東廻り(太平洋・中南米・アフリカ)の航海で2,200枚のアルバムを紹介。停泊中の「在日外国人ショップめぐり」「追悼 中村とうよう」「あやういカタカナ(バラカンさんとの対談)」も読み応え十分。

P.653、1.3kg、ずっしりと重い本作は頭から読み進めるよりは気になる地域から読み始めるのがいいだろうと、日本〜北アメリカ〜カリブ海〜ブラジルからスタート。サルサに関してはロマンティカ〜マーク・アンソニー以降しばらくは見限っていたようで、この辺は私とは違っている(ブラジルのMPBについても同様)。でも、このあたりの違いも含めて読み込んでいく楽しみもあると思う。ボビー・バレンティンの2016年のアルバム、出版以降今年になってからBLOGに掲載されているポンセーニャやペリコ・オルティスの記事は、私も同意見で素直に喜ばしかった。

ロバート・ジョンソン(疑惑の回転数)、ボビー・チャールズ、ダン・ヒックス、リー・ドーシー、ランディー・ニューマン、ジェフ&マリア、マイケル・フランクス…やっぱり同じようなのが好きだったんだと納得。圧巻のマイティー・スパロウ、エリゼッチ・カルドーゾ、ピシンギーニャ(私もビスコイト・フィーノが出した15枚組ボックス『MEMÓRIAS MUSICAIS』を所有)、マリア・クレウザ、ネルソン・ゴンザルヴィスのアルバムジャケット紹介は貴重なものばかりで見入ってしまった。

さぁて、私にとって未開の土地をどこから訪れようか。まずは、最近気になっているトルコとスペインだろうか?この本をきっかけにどのような航海が私でもできるのか大事に読み進めていきたい。

■after you(荻原和也さんのBLOG)
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp

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