Aloha Borinquen #4

ねぇ、なんでホノルルなの?
ママボリンケンが助手席で絶句。
ちょっと早起きしてノースショアを目指し不慣れな左ハンドル右走行でドキドキのドライブをスタート。H1〜H3で効率よく回らずになるべく海岸線を東回りにローカルな道を辿り、サンデー・ビーチ、カイルア・ビーチ、ラニカイ・ビーチ、ライエ・ビーチ、タートルベイ・リゾート、サンセット・ビーチ、エフカイ・ビーチ、ハレイワ・ビーチ、モクレイア・ビーチ…を目指しました。なのに、なんでホノルルなの?

H1の終点からルート72(KALANIANAOLE HWY.)を使ってホテルから見えるココ・ヘッドを越えた瞬間に、右手には切り立った崖そして東には一面の濃紺の海が見えた時には二人で絶叫してしまいました。ホテルから見えたミントブルーの海ではなく、どこまでも濃く荒々しいディープ・ブルー。岩に白く砕ける真っ白い波。濃紺と白が激しいコントラストを描いていました。そして、サンデー・ビーチでは濃紺がミントブルーに変化し大きな波がうねっていました。

ラニカイ・ビーチ〜カイルア・ビーチは帰りにじっくり寄るとして一路ノースショアに向けてやや緊張して運転しました。まるで八ヶ岳の絶壁と竹富島の風景を合わせて百倍にした風景がこれでもかこれでもかと続いたあと、一旦山越えをします。ルート72〜61〜83の予定でしたが、一向に海が見えません。しばらく走ると都会みたいなのが見えてきて、よく考えるとワイキキのよう。とりあえず心配なのでハイウエイを降りると、なんとチャイナタウンのど真ん中。狭い路地をぐるぐる抜けてビルの谷間の日陰で停止。

「ホントにノースショアに行けるの?」泣きそうなママボリンケンと私でした。どうやら山越えの際に道を間違えてルート61(PALI HWY.)でホノルルに向かっていたようです(^^;今いるところすら分からずおろおろしているうちにトイレに行きたくなってきました。日系のおじいさんが心配そうに話しかけてきます。ハレイワでランチしようという計画は大幅に遅れ、11:30に再出発です。

さぁて、気を取り直して再出発。今度はH1〜H3経由で間違った地点に戻りルート83(KAHEKILI HWY.)で一気にノースショア…と意気込んでママボリンケンもしっかり地図をチェックしたはずでしたが、しばらく走っているとH1を東に向かっているのに気付きました。アハハ…朝のルートをトレースしています。まぁ、いいじゃないまた美しい眺めをもう一度見られるんだから。そして、もう一度道を間違ったことによって忘れられない風景と出会うことになりました。

さて、問題のチェックポイントをようやくクリヤしてホッとしたのか、ルート830に突入。カネオ湾を左にカネオ市内を抜けてエヘイワ・ボートハバーに向かうこの道は、間違えて偶然見つけたわけですが、この道は素晴らしかったです。ハワイのローカルな雰囲気を味わえる、または、観光客が踏み入れてはいけない場所のようです。海岸線ギリギリに建っている家に向かって、ミントグリーンの波が打ち上げられて、幻想的な風景でした。あまりに美しさに心を奪われ、残念ながら途中で停まり写真をとることも忘れてしまいました。今でも、この短い道のりのことは忘れられません。

再びルート83(KANEHAMEHA HWY.)に戻り、あとは一本道なので快調に北上。海もきれいでしたが、迫り来る山々も素敵な風景でした。まるで爪でひっかいたような山の姿。どのようにしてこの島が出来たのか調べてみたい気もします。また、ホテルの抑制されて穏やかな浜辺とは違い、海岸も砂浜ではなく荒々しい岩だらけの海岸が多くなってきます。この二つのコントラストもハワイの顔なんだろうかと考えていました。

多くの浜を箇々に訪ねてじっくり見る、または泳ぐことも出来ませんでしたが、ようやく目的地の一つのハレイワに到着しました。もう時間は3時を回っていました。

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