猫にジェラシー コンサート後に深まる思い

コンサート後により深まる思い
前作をリリース後のあいみょんの活躍には目覚ましいものがあった。朝ドラのテーマ曲、「君たちはどう生きるか」での声優。気を衒うことなく常に等身大。どこまで進化しているしていくかも含めて、常に気にしている存在。アリーナツアー直前の新譜『猫にジェラシー』に溢れるばかりの魅力に、リリースされてからのヘビロテ。

タイアップの曲に挟まれた、ストックからのセレクトが今のあいみょんの気分なんだろうか。オープニングらしい曲の後は王道曲。2016年作のリメイク「駅前喫茶ポプラ」、トットちゃんのテーマソング。個人的には、通しで全曲聴いて、「炎曜日」から最後まで聴くパターンが多かった。切羽詰まった思いをグッと胸の奥にしまい込んだような流れがとても愛おしかった。「ざらめ」のヒリヒリした感じにヤラレてばかりだった。

ところが、コンサートの1曲目として艶やかに登場した「リズム64」の居心地の良さを再確認すると、この曲もまたアルバムの中核にあるのではないかと思い始めている。

サウンド的におおっとなったのが「朝が嫌い」のイントロはニール・ヤング風だったり、「猫にジェラシー」のイントロが「Caroline, No」っぽかったりして思わずニヤリ。

インタビューでは、フィジカルとしてのCDの重要性を強調していたし、私もそう思う。いつか、何百曲とあるデモなんかも紹介して欲しいなぁ。そこには、クズ女、クズ男たちがいっぱいいそうで、会ってみたい…

リリース直後には新宿駅構内に巨大ポスターが展示。ポスターには持ち帰り自由な(一人1枚)シールが貼ってあった。展示ギリギリに訪れると、なくなったはずのシールが追加されていて、ちょっぴりうれしかった。