AORと呼んだりヨット・ロックと呼んでみたり、なぜか落ち着かない

リズムが良くてメロディアスでスウィート
昔からヘビーなロックよりもシンガーソングライター的なロックが好きだった。ザ・バンドやべアズヴィル周辺やバーバンク、そしてセバスチャン。キャロル・キングやジョニ・ミッチェルがジャズ/ソウル系のミュージシャンを起用してサウンドを変化させていったのに合わせて、スタジオミュージシャンのクレジットを手掛かりにアルバムを探していたものだった。

今ではヨット・ロックと括られAORやシティーポップの再評価がされているみたいだけど、ほぼリアルで聴いていた身としては何だかなぁ…というのも正直な気持ち。とはいえど、図書館で借りてきたレコードコレクターズの特集をきっかけにプレイリストを作って楽しんでもいる。産業ロック的になっているのはやはりつまらないし、TOTOはやっぱり好きになれない。良いと思うけど好きになれないマイケルマクドナルドも同じ。

学生時代、吉祥寺の西海岸という喫茶店で毎日かかっていたボズ(歌詞が身も蓋もない)、しもんを思い出してしまうマイケル・フランクス(2ndも大好き)、なかなか手に入らなかったニック・デカロ、歌詞もいいアル・ジャロー(レオン・ラッセル作)あたりは、今でも心トキめいてしまう。ベン・シドランを久し振りに聴いたけど、もしかしてニノ・セガラのあの曲に影響を与えたのではないかと想像してみた。そして、私はこれらを封印すててして75年以降サルサにのめり込んでいくのであった…。

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