コトリンゴ コトリの巣めぐりツアー2014 Band set ver.@CAY 素晴らしい笑顔と歌とピアノ、的確なリズムセクションに表情豊かなトイ楽器の数々 忘れられないツアー最後の夜の余韻はいつまでも

今月に入ってからはキリンジとコトリンゴしか聴いていない私
もう何度もあちょこちに書いているけど、キリンジの新譜で「fugitive」でコトリンゴさんの声にやられてから、新譜「birdcore!」から遡り一気にアルバムを集めて聴きまくっているんです。Satoさんが塩釜「mt school」でのライブをレポートしてくれ一気にヒートアップ。バンドで演ると分かり、ツアー最後の夜を予約。

このドライブ感は只者ではない
60年台のハービー・ハンコックのようなダイナミックでセンスを感じさせるピアノはグイグイとトリオを牽引。どっしりとしたグルーブを生み出す(表情も豊かな)ドラム。うねるようなベース。トリオとは思えないほどの分厚いサウンドにまず驚きました。もっと軽めのサウンドを予想していましたが、アンコール曲では、ダニー・ハザウェイの伝説のライブのようなリズムの一体感にただもう圧倒。それでいて、繊細でしなやかなピアノは、一体どんなフレーズが出てくるんだろうかと目が離せない。

そして、あの声
ちょっとハスキーでフワフワしているところはブロッサム・ディアリーみたいだし、詩の世界観がよくある月並みな額縁にはめ込んだようなものではなく、風の流れや雲の匂いも感じます。曲と曲をつなぐMCは、機材の調子が悪い時はゲストの良原リエさんとトイ楽器談義したり、曲の背景(赤いマフラーをした白いつばめの物語)やツアーの苦労話をさりげなく盛りこんだりして、とてもラブリーでほんわか。

ゲストの良原リエさんはおもちゃ箱をそのまま持ち込んだようなトイ楽器でカラフルな音を演出。アコーディオンの音色は例えばジェームズ・テイラーでのニック・デカロのようだし、曲の途中でピアニカ→エレピ(良原リエさん)=エレピ→ピアノ(コトリンゴさん)と楽器を変えていくところもスリリングでした。

ライブの後はサイン会がありましたので当然ながら参加
ほんの短い時間でしたが、「fugitive」や塩釜ライブの話もできたし、ノートやCDにサインも貰って(CDは天地が逆になってしまいましたが)二度も握手。かわいらしい白のワンピースにパープルのストッキングに赤い靴、はにかむような笑顔。ちょっと言葉にならないような余韻に包まれて幸せな夜になりました。そうそう、私の後ろの席にはキリンジのメンバーも勢揃い。ライブの後は憧れの高樹さんとも新譜のことや「fugitive」のことも色々話ができ、ちゃっかりコトリンゴノートにサインももらったりして、まぁなんともうれしい話。

『birdcore!』リリース記念 / コトリの巣めぐりツアー2014
Band set ver.@CAY
2014.8.31 18:30-21:00
01.種まき
02.classroom
03.ツバメが飛ぶうた
04.A girl
05.みっつの涙
06.terrarium *
07.こんにちは弟くん *
08.ツバメ号
09.preambre
10.絵描きと雲雀
11.読み合うふたり
12.ballooning *
13.minoru
14.白い鳥
15.flower
16.おいでよ
17.moon’s a balloon
18.誰か私を
19.snowman *
20.To stanford

コトリンゴ:ピアノ、キーボード
村田シゲ:ベース
神谷洵平:ドラムス
良原リエ:アコーディオン、トイ楽器、ピアニカ *

もし、これから自分が音楽を演るのなら、いわゆるオヤジバンド(ブルースや70年台のロック)的なアプローチではなく、キリンジやコトリンゴさんのようなサウンドがいいなぁと密かに思っていたりして。今、急に思い出したけど神谷洵平のドラムって、昔好きだったしーちゃんブラザースの井上茂のタッチに似ているな。

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