知性とユーモア
マイラ・カルマンの夫は『REMAIN IN LIGHT』のジャケットデザインを手掛け、マイラ自身もデイヴィッド・バーンと絵本を出版するなど長年の仲間。今なお余韻が続いている『アメリカン・ユートピア』では緞帳のデザインを手掛けている。本編ではちらりとしか映らなかったけど、実際にライブを待つ間にこれが見られたらどんなに楽しかっただろう…と想像するだけでもいい気分になる。
本人のサイトには緞帳のイラストと『アメリカン・ユートピア』のTweetには各イラストを並べている制作プロセスも見ることができてワクワクしてしまう。
紙の手触り
緞帳のイラスト集が出ているのを知ったのは先月の頭。厚めの表紙をめくると、次のメッセージ
Despite all that has happened,
despite all that is still happening,
Think there is still possibility—
we are still a work in progress.
We’re not fixed,
our brains can change.
Who we are thankfully extends
beyond ourselves…to the beyond ourselves…to the
connections between all of us.
私たちの脳は変わることができます…とあるのでステージの冒頭で脳の模型を持ちながら話していた内容だろうか。めくりながら緞帳のイラストを見つけたり、前頁のイラストが透けて見えることは何か関連でもあるのだろうかと考え込んだり、勿論サントラ盤を聴きながらあてどもなくページを捲ってみたり。こうした紙の手触りやインクの匂いがとても愛おしい。大げさなアナウンスが騒々しいTVの音を消して、ソファーに沈み込むのも悪くない。
■Maira Kalman
https://mairakalman.com
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