翁庵@東上野 志ん朝さんが愛したねぎせいろ

ねぎせいろにはご飯が必要
もうずいぶん前に NHK「サラメシ」で志ん朝さんが通っていた東上野の翁庵が紹介されていた。ねぎせいろのつゆに入っているイカのてんぷらを、そのままご飯の上にのせてミニ天井にするのが好みだったとか。

早速、私も真似てみた。濃い目のつゆがたっぷりとしみた天ぷらがとてもおいしいと唸ってしまった。なんでも、戦前までは芝海老を使っていたらしいが、今はムラサキサキイカを食べやすい大きさに切って揚げているそうだ。

蕎麦は旭川産の蕎麦粉を使った自家製麺。色白で細身、喉越しがよくつるつる。ねぎせいろう専用の濃い目のたれもよく合い、ほんとうにおいしい。ガラガラと戸を開け、食券を買い、思い思いの注文を席で待つ静かな時間もなぜか愛おしい。

上野駅浅草口から徒歩10分、観光客も寄らない場所にひっそりと佇む店。町の蕎麦屋で一息つく。こういうことも大事。小さんで有名な「時そば」は志ん朝さんも演っている。これを聴きながら道すがら、次は何を食べようかと考えているのも楽しい。

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