祇園で飲む
実は初めて。一見さんお断り、誰かの紹介がないと入れない。まぁ、色々とうかがってますが、私には無縁の話。それでも、友人のBLOGで見つけて気になっていた場所だっただけに、京都で最後の時を過ごすならここと決めてました。観光客もほとんど歩いていないひっそりとした裏路裏に、薄く光るライトがひとつ。格子の扉を横に開くと、まるで違った空間が広がり、一瞬たじろいでしまいました。案内されるままに緊張し、もつれそうな足取りでカウンターに座り一息。いったい何種類のお酒があるのだろうか。久しくバーに行っていなかったのでちょっとドキドキ。
I suppose it’s a bit too early for a gimlet
少し落ち着いたところで、まずは、テリー・レノックスの長い話を読み終えてから数週間も気になっていたギムレットから。朝から歩き回った町の古い軒下などを思い出しながら、男の色気の漂う無駄のない仕草のバーテンダーの動きをぼんやりと眺めてました。まもなく、すっとヒンヤリとしたグラスが差し出されました。スムーズかつシルキーで上品な喉越し、とてもおいしい。ああ、これで数週間の胸のつかえがとれたし、その後のテリー・レノックスのことを気にかけることもないだろう、と安堵のようなものすらも。
せっかくなのでフィンランドのウォッカ
色々と相談して「Koskenkorva Vodka」を選び、カクテルのベースにするよりも、本来の姿を味わって下さいとアドバイス。まずは、ソーダで割ってもらいました。50度といえども、ほんのりと甘さが残る味は初めて。割合は1:3=ウォッカ:ソーダ。通常のルートでは手に入らない所以や瓶の形状など教えてもらっているうちに、それではロックにしましょうと勧められるまま。
グラスを選んで頂き、ダイヤモンドカットされた大きな氷を一つ入れ「Koskenkorva Vodka」を静かに注ぎます。知らなかったんですが、お酒を入れる前に氷を蒸留水で洗うんですね(角をとるためらしい)。今度真似してみようっと。ソーダ割りに較べてより鮮明で深い味わいを繰り返して。つい、親しみやすい感情に誘われてついもう一杯おかわり。
今度は、違ったお酒も試してみたくなり、大阪出張の途中で再び寄りたい場所ができたこともありがたいなぁ、と意外と大きな音を立てて流れる鴨川を渡りながら考えてました。
最後に教えてくれた友人にも感謝。
■FINLANDIA BAR
http://finlandiabar.com/
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