2023年を振り返って(音楽編)

やはりあいみょん、そしてレイヴェイ
朝ドラ「らんまん」の主題歌、「君たちはどう生きるか」の声優、映画「窓ぎわのトットちゃん」主題歌、過去最大のツアー「マジカル・バスルーム」、メジャーデビュー7年のあいみょんは堂々とした王道。デビュー当時の切羽詰まった感じは一歩引いているが、内面から滲み出てくるものは変わらず素晴らしい。

そして、あいみょんと同じくらい私の心を震わせたのがレイヴェイ。クラッシックとジャズの要素をちりばめて、エバーグリーンなときめきにすっかりマイッてしまった。自宅でのライブとかは表情豊かでなんども観てはため息。いつかライブで一緒に「blah, blah, blah」と合いの手を入れるのが願い事だったりして。

毎年晩秋に届けられるジョニ・ミッチェルのアーカイブシリーズは、ジャズミュージシャンの起用で大きくサウンドを変化させた時期で興味深い内容だった。昨年奇跡の復活ライブがアルバム化されたことが何よりもうれしかった。

サルサ関連はチャートを追いかけながらもあまり掘り下げていなかった。その中で、Karol Gの『Mañana Será Bonito』と『Mañana Será Bonito (Bichota Season)』はよく聴いていた。この2枚はテイラー・スイフトの『folklore』と『evermore』のようにコインの表裏的。明日はいい日になると思う、というタイトル通りちょっと気分が良くなるサウンドとキュートで時折センティミエントな歌声に惹かれて大好き。ウフフ、突然フランキールイスの声(La Cura)がサンプリングされている曲にドキッとして、ああこうして地続きなんだなぁと妙に納得。12/14にリリースされた「Que Chimba De Vida」に込めた感謝の気持ちに涙。

サルサではポンセーニャ〜パルミエリで活躍したLittle Jonny Riveraの新譜『Mejor Que Nunca』は、前作のゴリゴリ感が抑えられたエレガントな内容が私好み。「Aquella Tarde」のストリングスのアレンジや後半でのサンバのリズムに乗った♪ウワァ〜…のコーラースもたまらない(こういうのに私は弱いんだなぁ)。