4人の女性の描き方
主役の真田広之や浅野忠信(情けなくも愛すべき存在)の見事な演技もさることながら、細川ガラシャをモチーフとした鞠子(アンナ・サワイ)、淀君をモチーフとした落葉の方(二階堂ふみ)、宇佐美藤(穂志もえか)、菊(向里祐香)の存在が物語が進むにつれて大きくなってしまった。特に、穂志もえかの儚さ、向里祐香の硬質な色気が素晴らしかった。6話の「うたかたの女たち」で、菊の話を通訳しながら鞠子が按針との関係に悶えていく姿、按針と一夜を過ごした後の鞠子の恥じらいの姿、鉄砲を向けた時の藤の澄んだ視線、落葉の方の不穏な目線。バイオレンスなシーンも多い中、4人の女性の描き方に観入ってしまった。
初めは一気に(寝不足で)観て、10日後にじっくりと観ながら、このスケール感と緻密な見せ方に唸るばかりだった。
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