国宝 喜久雄と俊介の魂の交歓に鳥肌

美しい男たち
任侠の家に生まれやがて歌舞伎の世界に導かれた喜久雄、生まれながらに歌舞伎の世界にいた俊介。二人の人生がクロスする場に挿入される演目の数々。今最も美しい男、吉沢亮と横浜流星が描く甘美な世界。二人の踊りにうっとりしながら何故か悲しさも。時代背景もきちんとしてて(特に自動車の扱い方)、『アデル、ブルーは熱い色』を撮影したソフィアン・エル・ファニの作り出す映像も美しかった。喜久雄の少年時代を演じた黒川想矢の色っぽさも心に残った。

足先が壊死している姿も痛ましい「曽根崎心中」など含めて、もう一度、ゆっくりと劇場で見たいと思っている。