モータウンとの出会い
ニュー・ミュージック・マガジン(昔はニューが付いていた)の影響もあり、ブラック・ミュージックはブルーズやゴスペルを基本としてよりディープサウスなものが本物だ…とか思い込んでいた。ダニー・ハサウェイ、マービン・ゲイ、スティービー・ワンダーに開眼したのが75年頃。80年代なかばCDプレイヤーが我が家にもやってきて、サルサ以外の音楽も聴き始めて、スモーキン・ロビンソンに出会ったのがモータウンを強く意識し始めた。「The Tracks Of My Tears」の歌詞の奥深さや歌声に心酔していた。
二人の会話
モータウン創設者のベリー・ゴーディがスモーキン・ロビンソンと掛け合いながら、モータウンの歴史を解いていく、ファンにとってもたまらない内容。テンプテーション、フォー・トップス、ミラクルの躍動感あふれるステージ。近頃の(大人数でチープな)ダンスパフォーマンスと比べ物にならないほど美しい振り付けにときめいてしまう。驚きのマイケル・ジャクソン(ジャクソン・ファイブ)、バックコーラスが歌えなくなるほどハンサムなマービン・ゲイ。コケティッシュなダイアナ・ロス。知らなかったエピソード満載。
時代が変わっての「What’s Going On」の重要性を、マービンのボーカルトラックに自身のハーモニーが加わり、自身のコーラスが加わり、バックトラックが入り込む演出で表現してしまうなんて本当にニクイ。いい音楽が届かないから、いい音楽を聴いていない…という指摘もまた辛辣だ。
一昨日観たザ・バンドの映画と比べてある種の高揚感もまま映画館を出る幸せ。帰りはクルマの中で昨日から聴いているサントラ盤で盛り上がってしまった。(Spotifyは60曲3:10と盛りだくさんなのがうれしい)そうそう、ファンク・ブラザーズを扱った『永遠のモータウン』も久々に観てみたい。
そういえば、ザ・バンドにもモータウンにもコメント出演していたニール・ヤングのこと、伝記を中心にそろそろまとめてみたい。11〜12月は音楽関係の映画『音響ハウス』『マイルス・デイヴィス クールの誕生』が続くので今から楽しみだ。
■メイキン・オブ・モータウン
http://makingofmotown.com
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