
主演の戸田恵梨香と三浦透子
正直言って細木数子という存在には個人的な接点もなく、むしろ嫌悪感しかなかった。どこか胡散臭い、それでいてTVに良く出ていて(観ていなかったけど)占い本なども手にしたこともない。それでも、一度退会したNetflixに再登録したのは戸田恵梨香が主演するためだった。「コード・ブルー(2018〜)」「スカーレット(2019〜)」以来、すっかりファンになっていて久しいけど、結婚〜出産後どのように変化したかも観ておきたかった。
体型や容姿が異なる細木数子を見事に演じ切っているとしか言いようがない姿に圧倒されて最後まで一気に観てしまった。どこまで真実でどこまでが虚構なのか、その境界線が曖昧な展開の中で、戸田恵梨香の存在感は際立っている。劇中で語られる「孤悲」という言葉は、心に深く刻まれるだろう。視聴から一ヶ月以上が経過した現在、改めて本人による舞台裏映像を鑑賞しながら、本作を再視聴する意欲に駆られている。
島倉千代子氏を演じる三浦透子氏の演技も、本作を成功に導く上で重要な役割を果たしている。劇中の歌声が三浦透子によるものであると知った際には、二重の驚きを覚えた。映画「ドライブ・マイ・カー(2021)」では寡黙なドライバー役で強烈な印象を残し、ドラマ「ムカムエヴリバディ(2022)」ではさっぱりとした、あっけらかんとした役柄で意外性を示した三浦透子だが、本作では奥深い演技を披露している。背中越しに戸田恵梨香を見つめる、生田斗真氏とのラブシーンも強烈な印象を残した。
細木数子と島倉千代子の命日が一緒の日と知った今、事実に基づいた虚構の真実がどこまでなのかもう一度確かめたい。








